学校に子供が通う本当の意味

学校に子供が通う本当の意味

~様々な教育現場を経験したベテラン教師 RYUKOさんに聴く~

 

パン屋:こんにちは。Ryukoさんは「学校は楽しむ場所や、勉強を学ぶ場所ではない!!」と仰ってますがどういう事でしょうか?

Ryuko:そうですね。よく私の持論をお伝えするとその質問が来ます。もちろん学校には楽しむ時間もあって良いと思いますし、勉強も学ばないといけないと思います。ただ、学校の目的を考えた時に、子供たちが学校生活で「本当に」学ぶべきことはそれらではないと私は思います。

パン屋:なるほど。ちょっと僕的には新しい意見ですね。

Ryuko:そうですか?まぁよく言われますけど。(笑)

パン屋:因みにRyukoさんは教師経験が長いと聞いていますが、どれくらい教師をされていたんでしょうか。

Ryuko:30年以上は教育業界で働いていました。家庭での英語教室、塾講師、中学、高校講師、そして専門学校でも講師をやっていました。

パン屋:色んな立場と場所での教育を経験されたんですね。その様な経歴を持たれている方はなかなかいらっしゃらないじゃないでしょうか。

Ryuko:そうかもしれませんね。実際、教育者として、色々な立場での仕事を経験をさせてもらったお陰で、「子供への教育」というのを様々な方向から考える事が出来たと思います。

パン屋:面白いですね。是非、お話を聞かせてください。

Ryuko:よろしくお願いいたします。

 

Ryukoさん 趣味の写真 「この木何の木」の木

 

Ryukoさんの経歴

パン屋:まず簡単に経歴を教えてもらえますか?

Ryuko: はい、色々ありますが、元々中学2年の時に自分の中に「学歴反対主義」の思想がある事に気が付きました。何で学歴が大事なのか、なぜ学歴で人を判断するのか?全く理解出来ませんでした。

パン屋:中学2年の時ですか?まだ学歴がどうこう言われる年じゃないような気がするんですが?

Ryuko:まぁ確かに学歴で何かを判断される年ではありませんでしたが、成績やテストの点数とかでその人を判断している大人たちが嫌だったですね。

パン屋:なるほど。そういうのはあるかもしれませんね。

Ryuko:とりあえず、その思想を持ちながら短大の英文科に入って、120単位を取りました。今はわかりませんが、その頃短大は60~70単位を取れれば卒業出来るんだけど、せっかく時間があるなら学べるだけ学んだ方が良いじゃんと思っていっぱい授業を受けたら120単位になちゃったんですよ(笑)

パン屋:120単位ってほぼ4年制の大学と変わらないんじゃないですか。その頃から時間を大事にしていたんですね。Ryukoさんのスケジュールの詰め方は異常ですもんね。

Ryuko:じっとしてることが出来ないのかしらね(笑)

パン屋:自分はダラダラしてるのが好きですけど・・・

 

Ryukoさん 趣味の写真 ライブの楽器

 

Ryuko:とりあえず、その学歴を活かして幼児や小学生に英語を教える様になって、その後、2人の子供を授かりました。まぁ子供が小さい頃は子育てに集中してたので、外へ出て仕事はしていなかったけれど、ある程度子供も大きくなってきて社会復帰を考えたときに、「あれ?学歴があったらもっと出来る事の幅も大きくなるのではないか?」と現実を感じました。

パン屋:良いか悪いかは分かりませんが、そういう部分が現実にあるのも事実ですよね。

Ryuko:そうなんですよ。だから「よし学ぼう!!」と決心して、大学に編入したんです。この時は忙しかったですよ。

パン屋:え?編入ですか?子育てもしてるんですよね。

Ryuko:そうですね。この時のスケジュールは、朝出かける前に、朝食のほかに、子供のお弁当、夕食も作ってました。自宅英語教室と高校の非常勤講師もやって、大学も行って、家事も全部こなしてというのを毎日やってましたよ。まぁ短大を卒業していたから、大学3年から入って2年間通って卒業したのですが。その2年間で取った単位が98単位になりました。

パン屋:98単位ですか?そんな事可能なんですか?

Ryuko:そうですね~。毎日がむしゃらにやっていたら、98単位取れててびっくり。社会人学生で、自分で学費を払っていたから、同じ学費でなるべくたくさん授業をとろうと・・・(笑)

パン屋:異常です。

Ryuko:その後、大学院に入って、博士課程にも進んだんですが、ちょっと事情があって博士課程を2年の時に辞めました。経験を活かして、教育の現場に携わっていきたかったんですよね。それからは仕事ばかりの毎日だったり、起業をしたり、色々な現場を見てきました。子供達が学校生活で本当に養わないといけない必要な力を強く感じたんですよね。それを伝えさせてもらっています。

パン屋:なるほど。教育現場だけではなく、社会に出てRyukoさんが色々な経験をしたり見た中で、子供達が社会で必要な力、求められる力が何かを感じたという事ですね。

 

Ryukoさん 趣味の写真 家族名物五目おこわの春巻き

 

子供が学校で本当に学ぶべき事

Ryuko:子供達にとって学校生活で、良い成績を取る事が人生のゴールじゃないし、良い学校に入るのがゴールじゃないんです。そして良い会社に入るのもゴールじゃない。じゃあ何だ?と思うわけですよ。

パン屋:確かに思いますね。僕達の世代の多くは「良い就職先に入る」というのがゴールと教育されていたような気がします。大半は大学に行って、就職活動の為に面接の練習をして、資格を取れれば取って、就職先に「御社の理念に共感して~」というのを言いなさいと言われていたと思います。

Ryuko:全員じゃないにしろ、多くの人はそれをやっていると思います。それはそれで良いと思いますが、教育をする側からすれば、子供達を「社会で活躍出来る人」にして社会に送り出さないといけないわけです。

パン屋:なるほど。

Ryuko:「社会で活躍出来る人というのはどんな人か」という事が大事な所です。

パン屋:「社会で活躍出来る人」ですか。まぁ確かにそう聞くと、学歴では無い気がしますね。資格でも無い気がしますね。まぁそうしたものがあれば活躍出来やすいかもしれませんが。

Ryuko:そうですよね。私は教育を通して子供達が学ばないといけない事、教育者が子供達に伝えないといけない事は「レジリエンス」力(りょく)と思っています。

パン屋:レジリエンス力(りょく)ですか?意味がわかりません。

Ryuko:レジリエンスとは「耐える力」や「逆境に打ち克つ力」という意味が含まれています。つまりどんな逆境になってもそれを耐え抜く力、やり抜く力、これが大事なんだと思います。これを子供達に教育を通して伝える事が大事だと思います。

パン屋:なるほど。でも自分が学校に通っている時にそのことの重要性はあまり聞いた事がないような気がします。

Ryuko:それが問題なんですね。

 

Ryukoさん 趣味の写真 上から日がさすアンテロープキャニオン

 

じゃあどうする?

Ryuko:実際、子供が考えている「学校で学ぶべき事の優先順位」、学校側が子供達に教えるべき事の優先順位、親が子供に学校で学んで欲しい事の優先順位、これらがズレてくると大変な事になります。

まずこの価値観を統一したいと思っています。まず私が伝えたいことは「学校はそもそも楽しい場所ではない」という事です。

パン屋:「学校は楽しい場所ではない」ですか?いや、「友達100人出来るかな♪」という事を小さいころから歌って、学校は楽しい場所にすべきという印象を持っていた気がします。

Ryuko:そうですよね。そういう点が問題だと思っています。「学校は楽しい場所」と教えられたら、学校を楽しめていない子は劣等感を感じるし、子供が学校を楽しめてないと感じている親は凄く心配になるでしょ?

パン屋:なるほど。「学校を楽しまなきゃ」「友達がいっぱいいないといけない」とか子供の学校への期待と、親が持っている学校への期待が結局自分を苦しめてしまうという事ですね。

Ryuko:そうですね。「学校生活は楽しいものなんだ」という考えが子供や家庭を追い込んでしまう事があるのも事実だと感じています。

パン屋:なるほど。あまりそういう事は考えた事がない気がします。

Ryuko:だから私は教師の頃から子供達に伝えてきたことは「学校は楽しむ場所ではなく、我慢し訓練する場所」と言ってきました。だから宿題もいっぱい出しました。フフフ・・・(^^)

子供たちは必ず育ち、大人になり、社会に出ていきます。現実、社会では楽しい事ばかりじゃありません。むしろ辛い事の方が多かったりしませんか?

パン屋:確かに、逃げたくなることは多々あります。

Ryuko:実際あった話で、私が教師をしていた時に生徒が「先生、〇〇の理由で宿題が出来ませんでした。」って言ってきたんですよ。

パン屋:まぁしょうがない理由があったら、あまりそれに対して強く叱ったり出来ませんよね。何て言い返したんですか?

Ryuko:私は「先生(Ryukoさん)だって色々忙しいよ。忙しいからって必要な作業をやらなかったことは一度もないでしょ。先生たちはみんな忙しいけど、誰も忙しくて期末テスト作れませんでした~って言ったことないよね?みんな忙しいのよ。時間をやりくりして、しっかりやってきなさい。」って言いましたよ。

パン屋:こりゃすげーな・・・言い返せないですね。

 

Ryukoさん 趣味の写真 ラスベガス

 

Ryuko:他には、テスト1か月前に「今度のテストには英単語200個覚えてきてね~」と宿題を出したのよ。そうしたらある男の子がテスト前日に「200個なんて覚えらえるわけねーだろ。」と言ってきたのよ。

パン屋:男の子の気持ちはよくわかります。

Ryuko:私は「英単語を覚える事は楽しい事じゃないかもしれない。でも1か月前に伝えてたんだから、でも1日10個覚えれば出来た事でしょ。嫌な事でも計画を立てて実行して欲しい。」と伝えましたよ。だって、社会に出たらスケジュール管理や予定を組む力は必要でしょ。

パン屋:なるほど。Ryukoさんの言い分はもっともですね。Ryukoさんが仰ってる「学校で学ぶべき事が資格や学歴じゃない」という意味が分かったような気がします。

Ryuko:ありがとうございます。パン屋さんも社会に出て働いてると分かる部分があると思います。

パン屋:そうですね。確かに。

Ryuko:まぁこんな話をママ友とか周囲の方にしているうちに、相談を受ける事が多くなってきて「仕事にして欲しい」という声も多かったから仕事にしたんです。

パン屋:なるほど。求められて仕事に出来るって素晴らしいですね。

Ryuko:はい、ありがたい事です。残念ですが、やっぱりその価値観の違いから子供がストレスを感じ、色々な問題が起きる所も目の当たりにしてきました。自分の子供を育ててみて、親の気持ちもわかりましたが、やはり親になると「子供にとって良いですよ。」とか言われてしまうと、「そうなのかも。」「やらせるだけは良いかも。」と思わされやすいです。こういう状態の時は皆にとって最適な判断が出来にくいんだと思います。何より、「子供の為」と言いながら、親の希望を押し付けてしまっている事が多々あると思います。ですから、必ず何かを判断する時は第三者として皆様の子供の話を聞き、親御さんの意向を聞き、皆にとって最適な教育や進路を一緒に考える仕事を始めました。

パン屋:なるほど。それは助かりますね。自分にも小さい子供がいますが、「子供の為」となるとお金や時間も惜しみなく使いたくなるし、子供が困ったりしてると手を差し伸べたくなりますよね。実際、それが子供の為にならないとわかっていたとしても・・・ですよね。

Ryuko:そうなんです。それが自然なんです。なかなか出来ない事ですが、その時に冷静に判断をすることが大事です。グループレッスンやワークショップという形で私の経験を伝えています。

パン屋:なるほど・・・でも1対1では無いんですね。

Ryuko:最初は1対1で話を聞く事が多かったんですが、グループの方が他の親御さんの話や、考え方、感情をシェアする事が出来ます。それにより気持ちが楽になったり、周囲も同じ事で悩んでいる事に気づいてもらえるようになりました。

パン屋:確かに1対1でRyukoさんと話しても、アドバイスを一方的に受けるわけですから、もしかしたら「自分だけの悩みかも」「こんなことで悩んでいるのは自分だけかも」と思いやすいのかもしれませんね。

Ryuko:はい、そうなんです。そこで「自分だけかも」とか「自分はダメな親かも」と思ってしまってはダメです。子供の事を愛して、子供の為にと思って悩んでいる人が悪い親なわけがないんですから。ただ、子供のことになってしまうと周囲が見えなくなってしまうので、周囲を見てもらう為にも相談者にとってグループワークが一番良いと思っています。

パン屋:なるほど。これは親にとっては嬉しい気づきになりますね。

 

Ryukoさん 趣味の写真 ライブでのアコーディオン

 

目標

パン屋:因みにこの活動の目標はあるんでしょうか?

Ryuko:子供はいずれ、社会に出ていきます。キレイ事だけでは、どうしても生き抜くのが大変な世の中だと感じます。嫌な事、気が向かない事、嫌いな人と付き合う事、もしかしたら死にたくなる時もあると思います。でも生き抜いていかないといけません。

そして考え方によっては「嫌な事」「気が向かない事」というのは皆の発想力を高める為のものでもあります。楽しんでる時というのは実はあまり頭が働いていないものです。「嫌な事」をやる時は「もっと早く終わらせるにはどうしたら良いだろう?」「もっとこの作業を効率良く進めるには?」「何とかごまかせないものか?」など、頭がフル活動します。これらの考えが、今の車やパソコン、他の便利な道具の開発につながっていると思います。

パン屋:なるほど、逆境、嫌な事、面倒な事、これらは避けたいものかもしれませんが、これらに向かっていくことで、アイディアが出るんですね。言われてみれば、今出てるアイディア商品とか便利なキッチングッズとかもそうですよね。逆境、嫌な事というのは考え方によっては本当は「良い出来事」なのかもしれませんね。

Ryuko:そうなんです。親御さん達と一緒に「嫌な事」「逆境」に強く、上手にやり過ごす事が出来る子供達を育てる事が出来たらもっと良い世の中になり、悪いニュースが少しでも減ると思っています。私の培ってきた経験が今の親子の教育のお役に立てたらと思っています。

パン屋:素晴らしい目標ですね。自分も学校生活をその様に見た事がありませんでした。今子供がいますが、子供達が逆境や、苦しい事に直面した時の対処法のヒントになりました。Ryukoさんの経験を皆が聞いたら、世の中は良い方向に向かうかもしれませんね。

とっても勉強になりました。時間が来てしまったみたいです。本日は本当にありがとうございました。

Ryuko:ありがとうございました。

 

セミナー講師 RYUKO

 

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現在住まいは東京の港区の方ですが、横浜の方には良くいきますので遠慮なく、ご希望の場所をお伝えください。

 

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